ピロリ菌の検査

ピロリ菌とは

  • 胃の粘膜に住んでいる長径2.5-3.0μmのらせんの形をした細菌です。
  • 昔から胃には強い酸(胃酸)があるため、細菌は生息できないと考えられていましたが、1982年にピロリ菌が胃の中に生息しているのが発見・確認されました。
  • その後の研究により、ピロリ菌が「胃炎」や「胃潰瘍」や「胃癌」などの病気に深くかかわっていることが分かってきました。
  • 日本人のピロリ感染者の数は約3500万人といわれ、50歳で60%、60歳で80%の人が感染しているとされます。

除菌療法について

ピロリ菌に感染しているかどうか調べるには、内視鏡時に胃の粘膜を採取する方法、血液検査、呼気検査や便を使った検査など7つの方法があります。各々の検査もピロリ菌感染者を90%以上の確率で判定できます。

除菌治療の保険適応となる患者さまは

  1. 内視鏡検査または造影検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された患者さま
  2. 胃MALTリンパ腫の患者さま
  3. 特発性血小板減少性紫斑病の患者さま
  4. 早期胃がんに対する内視鏡的治療後の患者さま
  5. 内視鏡検査で萎縮性胃炎と診断された患者さま(*)

*注 慢性胃炎(萎縮性胃炎)で保険診療を使って除菌療法を受ける方は、一度必ず内視鏡検査を受ける必要があります。

ピロリ菌が陽性の慢性胃炎と診断されると、胃酸の分泌を抑える薬1種類と抗生物質を2種類、計7日間服用する除菌治療を行います。診断は治療終了から6-8週間後、再度検査をして除菌されたかどうかが判定されます。除菌後の結果がピロリ菌陽性の場合は、再度抗生物質を1種類変えて治療する二次除菌が行うことができます。1次除菌の成功率は70-80%弱とされています。

ピロリ菌の除菌を成功したら、「胃がんにはかからない」というのは間違いです。病気のリスクは下がりますが、ゼロになるわけではありませんので、除菌後もきちんと定期的な検査を続けましょう。